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9月の誕生石その2・「クンツァイト」について

9月の誕生石と言えば「サファイア」が有名ですが、昨年の12月20日、新たに「クンツァイト」が加わりました。

 

サファイアと比べると、初めてこの名前を聞く方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

今回はそんなクンツァイトについての詳しいお話です。

 

  目次

  1.クンツァイトとは

  2.クンツァイトの歴史

  3.クンツァイトの産地

  4.クンツァイトの硬度と性質

  5.クンツァイトの石言葉

 

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1.クンツァイトとは

 

クンツァイトは、透明感のある淡いライラックピンクの様な色味が特徴的な宝石です。

 

ファンシーカットの薄いピンク色のクンツァイトの宝石

優しいピンクの色味が魅力的なクンツァイト

 

和名で「リチア輝石」と呼ばれていて、「スポジュメン」と呼ばれる鉱物の一種とされています。

 

スポジュメンの中でも、ピンクや紫が「クンツァイト」、緑や黄緑色が「ヒデナイト」、黄色が「トリフェイン」と分けて呼ばれていて、特に人気が高いものがクンツァイトです。

 

クンツァイトの結晶に含まれている「マンガン」という物質の影響で、薄く綺麗なピンクの色を発色します。

 

薄いピンク色のクンツァイトの宝石

マンガンという物質によって、薄いピンク色になっています

 

薄いピンク色の宝石クンツァイトのルース2ピース

 

アメシストやモルガナイトとも違う、淡い色合いが大人っぽい雰囲気を感じさせるクンツァイトは、最近になって少しずつ人気が出てきている宝石です。

 

またクンツァイトには、見る角度によって違った色味に見える「多色性」という性質があり、同じクンツァイトでもピンクの色味が濃くなったり薄くなったりと、全く違った表情を見せてくれるという魅力があります。

 

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2.クンツァイトの歴史

 

クンツァイトの歴史は新しく、宝石の中では比較的若い部類に入ります。

 

初めて発見されたのは1902年のカリフォルニア州サンディエゴにある鉱山です。

発見者であり鉱物学者としても有名だったジョージ・フレデリック・クンツ博士の名前にちなんで「クンツァイト」という名前が付けられました。

 

またクンツァイトが属している「スポジュメン」という鉱物自体はすでに知られており、前述のヒデナイトは1879年のアメリカで、トリフェインは1877年のブラジルで発見されていました。

 

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3.クンツァイトの産地

 

クンツァイトの産地としては、アメリカ・アフリカ・ブラジル・マダガスカル・アフガニスタン・パキスタンなどがあります。

その中でも主産地となっているのはアフリカのナイジェリア・パキスタン・アフガニスタンです。

 

ナイジェリア産は透明度が低いですが、色の濃いものが多い傾向にあります。

 

パキスタン・アフガニスタン産は透明度が高く、鮮やかな輝きのクンツァイトが多い傾向にあります。

 

特にアフガニスタン産は希少価値が高く、ナイジェリア産に比べ、若干手に入りづらくなっています。

 

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4.クンツァイトの硬度と性質

 

クンツァイトのモース硬度は6.5~7で、これはナイフで傷を付けられない程度の硬さの宝石ということになります。

 

ただし、クンツァイトは熱や紫外線に弱く、退色してしまう恐れがあるため、保管の際にはなるべく直射日光が当たらない、一定の温度を保てる場所に置くことが大切です。

ジュエリーボックスなどに入れておくと、より安全に保管することが出来ます。

 

そのほかにもクンツァイトには2方向に完璧な劈開を持っているため、靭性が低く衝撃を加えると割れてしまう可能性があります。

クンツァイトのジュエリーを身に着ける場合は、硬いところにぶつけたりしない様に注意が必要です。

 

超音波洗浄機の使用も欠損の恐れがあるため、避けるようにしましょう。

 

お手入れをする際には、柔らかい布を使ってあまり強く擦らずに、優しく汚れを拭き取ってあげる方が良いでしょう。

 

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5.クンツァイトの石言葉

 

クンツァイトの石言葉には、「無償の愛」「純粋」といったものがあります。

 

お互いに相手のことを、初めて好きになった時の気持ちをいつまでも忘れずに、大切に持ち続けて同じ道を歩んで行きたい、という想いを持つ方を優しく見守ってくれる宝石です。

 

 

 

 

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