2月の誕生石・【クリソベリルキャッツアイ】について
昨年の12月に、新たに追加された2月の誕生石「クリソベリルキャッツアイ」。
他の宝石に比べると少しだけ名前が長く、あまり聞き覚えのない宝石かもしれませんね。
今回はそんなクリソベリルキャッツアイについて興味をもって頂ければと思い、詳しくお話しさせて頂きたいと思います。
(※上記の画像引用:「ジュエリーカタログ」大泉書店発行)
目次 |
1.クリソベリルキャッツアイとは
和名で「金緑石(きんりょくせき)」と呼ばれる「クリソベリル」という宝石の変種に当たるのが、「クリソベリルキャッツアイ」です。
クリソベリルの中でもシャトヤンシー効果と呼ばれる、猫の目の瞳孔を思わせる光の筋の様な模様を見せるものだけを、クリソベリルキャッツアイと呼びます。
そのほかにも6月に追加された誕生石である「アレキサンドライト」もクリソベリルの変種であるため、同族の宝石と言えます。
またクリソベリルキャッツアイの中でも、ハチミツの様な色合いのものは「ハニーカラー」と呼ばれ、さらに光を当てることで半分がハチミツ色、もう半分が乳白色に見えるものを「ハニー&ミルク」と呼ばれており、特に高品質なものとして知られています。
2.クリソベリルキャッツアイの産地
クリソベリルキャッツアイの主な産地はブラジル・スリランカ・マダガスカルです。
その中でもかつては、スリランカがクリソベリルキャッツアイの主産国でした。
しかし1980年代以降から産出量が減少し、現在ではほとんど枯渇してしまい、今はブラジル・マダガスカルが主産国となっています。
そのほかにもロシア・インドでも採掘されていたことがありましたが、現在は高品質なものはほとんど産出されていないのが現状です。
3.クリソベリルキャッツアイの硬度と性質
クリソベリルキャッツアイのモース硬度は8.5で、硬度9であるルビー・サファイアに次ぐ硬さとなっており、水晶よりも頑丈な硬さを持つ宝石です。
取り扱いとしては、水や中性子洗剤には強いので、お手入れをする際にはそちらを使っても大丈夫です。
ただし、水滴が残っていると跡になってしまう可能性があるため、洗浄後は水分が残らない様に柔らかい布などで丁寧に拭き取ることが大切です。
また、超音波洗浄機に入れると割れる恐れがあるため、そちらの使用は控えるようにしてください。
クリソベリルキャッツアイが映し出す、シャトヤンシーという光の筋の正体は、インクルージョン(内包物)です。
針状のインクルージョンが均一に並ぶことで、光を当てた時に猫の目の様な光の筋を映し出します。
キャッツアイ効果は、「ブリリアントカット」よりも「カボションカット」の方が強調されるため、市場に出回っているクリソベリルキャッツアイは、カボションカットの形になっているものがほとんどです。
またキャッツアイ効果を持つ宝石は、他にもタイガーアイ・トルマリン・オパール・アパタイトなどがありますが、最も代表的な宝石と言えるのはクリソベリルキャッツアイだと言われています。
4.クリソベリルキャッツアイの石言葉
クリソベリルキャッツアイには、「驚嘆」「慈愛」「寛大」といった石言葉が込められています。
他の宝石に見られない、思わず驚いてしまうような独特の美しさを感じさせつつ、しばらく眺めていると心に安らぎを与えてくれる、そんな宝石として知られています。
個性を大切にし、常に心に余裕を持って日々を過ごしたいとお思いの方にとって、クリソベリルキャッツアイは心強い味方になってくれる宝石ではないでしょうか。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
________________
結婚指輪・婚約指輪・オーダーメイド
St.Maria(サンタマリア)
*一組様ごとの予約制
*専用駐車場有
*ジュエリー全般制作可
東京都江戸川区北小岩8-11-11
OPEN:10:00~19:00 /火曜休
TEL: 03-5876-7030
MAIL:お問い合わせはこちらから