8月の誕生石その2・「サードオニキス」について
8月に入り、より夏らしい気候になってきました。
世間ではまたもやコロナウィルスの感染が拡大し、以前以上の拡大状況になってしまいましたね。
St.Maria(サンタマリア)のアトリエでは、備品等の消毒を徹底し、同時刻一組様限定でのご対応とし、コロナウィルス対策に当たっています。
さて8月の誕生石には「ペリドット」「スピネル」そしてもう一つ、「サードオニキス」があります。
今回はこの「サードオニキス」ついてお話しようと思います。
目次 |
1.サードオニキスとは
サードオニキスは、赤色あるいはオレンジ・茶色と白色の縞模様が特徴的な、鮮やかで明るい雰囲気を感じさせる美しい宝石です。
和名は「赤縞瑪瑙(あかしまめのう)」、もしくは「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」と呼ばれます。
サードオニキスは、鉱物としては水晶の変種で、「アゲート(瑪瑙)」の一種とされています。
サードオニキスと見た目の色が似ている「カーネリアン」という名前の宝石がありますが、実はどちらも成分的には水晶とほぼ同じだと言われています。
そして縞模様があるものを「アゲート」と呼び、さらにその中に「サードオニキス」と呼ばれている宝石があります。
一方、模様がない物は「カルセドニー(玉髄)」と呼び、その中で赤あるいはオレンジ色のものが「カーネリアン」と呼ばれています。
- 半透明で模様があるもの→「アゲート」→その中に「サードオニキス」がある
- 半透明で模様が無い物→「カルセドニー」→その中に「カーネリアン」がある
2.サードオニキスの歴史
サードオニキスは古くから、宝石として歴史に登場しており、聖書でもその名前が確認できます。
新約聖書に登場する「エルサレムの城」には12の城門があり、門の柱にはそれぞれ違った宝石が埋め込まれているのですが、そのうちの一つにサードオニキスが使われているという言い伝えがあります。
またそのほかにも古代エジプトや古代ローマでは、カメオ(浮き彫りが施された装飾品)を作る時の材料にサードオニキスが使われていたそうです。
戦いに向かうローマの兵士たちが、お守りとしてサードオニキスで作られたカメオのリングを身に着けていたり、溶けたロウに印を押すための印章として使われたりしていました。
またサードオニキスという名前の由来は、ギリシャ語で「赤」もしくは「茶色」という意味の「Sard(サード)」と、「爪」もしくは「縞模様」という意味の「Onyx(オニキス)」を合わせたことでこの名が付いたと言われています。
3.サードオニキスの産地
サードオニキスの産地には、ブラジル・インド・中国・ドイツ・ウルグアイ・アメリカ・マダガスカル・チェコスロバキアなどがあります。
その中でも主となっているのは、ブラジル・インド・中国・ウルグアイで、特にインド産のサードオニキスは色のコントラストが綺麗なことで知られており、人気があります。
4.サードオニキスの硬度と性質
サードオニキスのモース硬度は6.5~7です。
これはガラスや鋼鉄などに傷をつけることが出来る硬さで、クォーツ(石英)などとほぼ同等の丈夫さを持つ宝石ということになります。
またサードオニキスのお手入れとしては、超音波洗浄には弱いため使用せず、柔らかい布を使って優しく丁寧に汚れを拭き取ります。
それでも汚れが落ちない場合には、ぬるま湯に石鹸を付けて柔らかめのブラシを使って洗い、終わったら水分はよく拭いておくようにしましょう。
そのほかにも、サードオニキスは紫外線に弱く退色の恐れがあるため、保管する際には直射日光が当たる場所は避けることが大切です。
5.サードオニキスの石言葉
サードオニキスには、「幸せな結婚」「夫婦和合」「結婚運」といった石言葉が込められています。
まさにどの言葉も、これからご結婚されるお二人にとってピッタリで、ずっと仲良く過ごしたいという思いに寄り添い、優しく見守ってくれる宝石です。
結婚指輪や婚約指輪をオーダーメイドしたいと思われている8月生まれの方は、ペリドットやスピネルだけでなく、サードオニキスを石留めしても素敵ではないでしょうか。
指輪の表面や裏側に石留する事も可能です。
こんな素敵な石言葉なら、きっとこれからの結婚生活を、楽しく素敵に彩ってくれそうですね。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
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