3月の誕生石その3・【ブラッドストーン】について
先日新たに、3月の誕生石に2つの宝石が追加されました。
今回はそのうちの一つ、「ブラッドストーン」についての詳しいお話をさせて頂きたいと思います。
目次 |
1.ブラッドストーンとは
ブラッドストーンは深い緑色の表面に、赤い斑点の模様が不規則に付いている、落ち着いた雰囲気のある宝石です。
不透明な色合いの宝石であるため、基本的にはブリリアントカットの様な多数の面にカットされた形状よりも、面や角のないカボションカットの様な丸みのある形をお店などで見かけることが多いです。
またブラッドストーンは「碧玉(ジャスパー)」と呼ばれる、石英の結晶が集まった不透明な鉱物の一種で、水晶や瑪瑙(めのう)とは同じ鉱物グループの宝石ということになります。
和名では「血石(けっせき)」と呼ばれていて、その名の通り表面に付いた赤い斑点が血を連想させることからこの名前が付きました。
かつてイエス・キリストがゴルゴタの丘で、十字架に磔にされた際に流れた血が付いてできた、聖なる宝石だったという言い伝えがあります。
そんな言い伝えもあってか、邪な気を寄せ付けず悪霊を払うお守りとして信じられ、身に着けられていた時代もありました。
そのほかにも古代エジプトや中世ヨーロッパでは血液に働きかける効果があると信じられていた時期もあり、粉末にしたブラッドストーンと蜂蜜を混ぜ合わせることで、鼻血などを抑えるための「止血剤」としても使われていました。
またブラッドストーンはかつて、「ヘリオトロープ」という名前で呼ばれていましたが、その理由は古代エジプト時代に最も産出されていた場所が、古代エジプトの都市であるヘリオポリスだったことから、そのように呼ばれていました。
ちなみにヘリオトロープという言葉には、「太陽を呼び戻す石」という意味が込められていたそうです。
2.ブラッドストーンの産地
ブラッドストーンの産地には、インド・オーストラリア・ロシア・ブラジル・アメリカといった国があります。
その中でもインドは主産国となっています。
3.ブラッドストーンの硬度と性質
ブラッドストーンのモース硬度は7です。
これはガラスや鉄の方に傷が付くぐらいの硬さということになるので、宝石としての硬さは平均より上といった所になります。
またブラッドストーンは衝撃に強く、熱や水分・紫外線にもある程度の耐性があるため、お手入れの際にはそれほど神経質にならなくても大丈夫です。
ただし、ブラッドストーンの赤い斑点は酸化鉄が含まれているので、あまりに長時間、もしくは大量の水分に触れてしまうと、その部分が変色する可能性もなきにしもあらずなので、より慎重に扱うのであれば、水分には近づけ過ぎないようにした方がより良いです。
4.ブラッドストーンの石言葉
ブラッドストーンの石言葉は、「勇気」「沈着」「献身」となっています。
自分にとって正しいと思える道を落ち着いて見極めることが出来、それを選ぶ強さを身につける手助けになってくれる宝石です。
また大切な人を心から気遣い、大切にしていくように心がけてくれるという意味でも、ブラッドストーンは強い味方になり、優しく背中を押してくれる宝石でしょう。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
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