誕生石の由来について
各月ごとの取り決められた宝石のことを「誕生石」と呼ぶことはご存知の方も多いかもしれませんが、誕生石の起源はいつ頃からかご存知でしょうか?
今回は誕生石の由来についてお話したいと思います。
目次 1.誕生石の始まり 2.誕生石の普及 |
1.誕生石の始まり
誕生石の起源には諸説あり、確実にこれがという物は定かではありませんが、その中でも特に有力視されているのは「旧約聖書」や「新約聖書」が元になったという説です。
まず旧約聖書の「出エジプト記」の中で、預言者モーゼの兄である祭司アロンが身に着ける胸当てに、12の部族の名前がそれぞれ彫り込まれた、12個の宝石を埋め込んでいたというお話があります。
3つずつ4列に埋め込んでいたとされ、また埋め込む順番も決まっていたそうです。
具体的には以下の様に、
といった感じで、現在の誕生石のリストに近い内容の宝石が留められていたそうです。
また新約聖書の「ヨハネ黙示録」では、「最後の審判」が行われた後に現れる、新しいエルサレムの城には12の城門があり、それぞれ12の柱の基石には12種類の宝石が飾られているという記述があります。
こちらもどんな宝石が使われているか決まっていて、ジャスパー・サファイア・瑪瑙(めのう)・エメラルド・サードオニキス・赤瑪瑙(あかめのう)・ペリドット・ベリル・トパーズ・翡翠(ひすい)・ラピスラズリ・アメシストが使われているそうです。
これらのように12個の宝石が古代から様々な場面で強調されており、当時はまだ誕生石という名前こそ付いていませんが、誕生石のルーツは紀元前頃から始まっていたと考えられます。
2.誕生石の普及
先ほどお話したように誕生石の始まりは紀元前頃と言われていますが、本格的に世間で広まり始めた時期は18世紀頃と言われています。
世界中で宝石の交易が活発に行われるようになった頃、当時の宝石商であるポルトガル人が先ほどの旧約聖書や新約聖書などの文献を元に、「誕生石」として考案したことが世間に広まっていく最初のきっかけになったと言われています。
その後1912年のアメリカのカンサスシティーで行われた米国宝石組合大会にて、正式に誕生石の内容が取り決められました。
そしてその内容を元に日本・イギリス・フランスなどでも独自の誕生石が決められるようになり、その後現在の様に結婚指輪や婚約指輪、ファッションリングなどに留めて身に着ける文化に落ち着きました。
各国ごとの誕生石の違いについては、こちらをご覧ください。
結婚指輪や婚約指輪をオーダーメイドする際には、誕生石を指輪のどこかに石留めすることも考えてみてはいかがでしょうか。
例えば結婚指輪であれば、お相手の方の誕生月の宝石を指輪の内側部分に留めておくと、日常生活で目にするシーンも多く、お相手の誕生日を忘れずに覚えていられるというメリットもあります。
またさりげなく個性を持つことも出来るため、自分だけの結婚指輪をオーダーメイドしたいお客様に、誕生石はピッタリだと思います。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
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