
11月の誕生石・その2・【シトリン】について
11月の誕生石は、トパーズだということを以前のブログでもお話しましたが、日本やアメリカではもう一つ、「シトリン」という宝石も11月の誕生石として定められています。
一見トパーズに似た、透き通った黄色の宝石ですが、トパーズとは別の宝石です。
今回はそんなシトリンについて、詳しくお話したいと思います。
目次 1.シトリンとは 3.シトリンの産地 4.シトリンの歴史 5.シトリンの石言葉 |
1.シトリンとは
シトリンはレモンのような、あるいはハチミツに似た色合いを持つ宝石で、フランス語でレモンを意味する「シトロン」からこの名前が付きました。
和名では「黄水晶(きずいしょう)」という名前になっています。
和名から気がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、シトリンは水晶(クォーツ)の一種です。
本来、無色透明な水晶に含まれる、二酸化ケイ素から置換された鉄イオンに、熱や放射線が当たることによって透き通った黄色になります。
現在市場に出回っているシトリンは、同じ水晶グループの宝石である「アメシスト(紫水晶)」という紫色の宝石に、加熱処理をして黄色になったものが多いです。
そのため天然の非加熱であるシトリンは希少価値が高く、なかなか目にすることが少ないのが現状です。
そのアメシストとシトリンが混ざった状態の「アメトリン」というバイカラーの宝石もあります。

アメジストとシトリンが混じった宝石アメトリン
2.シトリンとトパーズとの違い
また、シトリンとトパーズとの違いについてですが、シトリンは「酸化鉱物」でトパーズは「珪酸塩鉱物」という鉱物のグループに属しています。
その他にモース硬度は、シトリンの場合7で、トパーズの硬度は8となっています。
そのためトパーズはシトリンよりもさらに丈夫な宝石と言えます。

シトリンと似ていますが、こちらは「トパーズ」です
かつてはシトリンとトパーズの区別を付けることが出来ず、同じ宝石として扱われ、取引されていた時代もあったそうです。
現在ではしっかり区別は付けられていますが、購入の際には念のため確認した方が良いかと思います。
また直射日光に長時間当たることによって色落ちしてしまう場合もあります。
あまり神経質になることはありませんが、保管の際には光が入らないところに置くのがベターです。
3.シトリンの産地

シトリンの原石
シトリンの主な産地はブラジル・ボリビア・インド・ロシア・スペイン・チリ・ジンバブエです。
その中でもブラジルとボリビアは、シトリンの主産国として有名です。
品質が良く過熱がされていない天然のシトリンが採取される数少ない国の一つとして知られています。
4.シトリンの歴史
シトリンという宝石自体は紀元前から存在していて、古代ローマでは邪悪な物から身を守り、健康を維持するためのお守りとして扱われていました。
その後1800年代頃になって、ヴィクトリア朝のイギリスでは貴族たちの間でシトリンを身に着けることが流行しました。
当時のヴィクトリア女王もシトリンをこよなく愛し、シトリンを使った装飾品を身に着けたり、シトリンを自身の宮殿に飾ったりもしたそうです。
5.シトリンの石言葉
シトリンの石言葉は「繁栄」「富」「希望」といったものがあります。
これからのお二人の生活が、豊かで充実したものであってほしいと願う方にとって、シトリンはピッタリの宝石かもしれませんね。
11月生まれの方はトパーズだけではなくシトリンも、結婚指輪に留める誕生石の候補として考えてみてはいかがでしょうか。
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