11月の誕生石【トパーズ】について
11月に入り東京も少しずつ寒くなり暖房を入れる季節になりました。
早いところではもうクリスマスツリーが飾られているショップも見受けられ、私たちのアトリエでも、そろそろ出そうか、どうしようか、と迷っています。
さて、今回は【11月の誕生石、トパーズについて】のお話です。
トパーズは、和名で「黄玉」と言われるように、黄色の輝きを放つ宝石ですが、実は無色・オレンジ・緑・青・ピンクなど、豊富な色のバリエーションを持つ宝石です。
黄色のトパーズは、見た目が似ている「シトリン」という宝石とよく間違えられますが、実際には全く別の宝石です。
その違いは、シトリンは六角形の結晶を持つ石ですが、トパーズは斜方晶という形の結晶を持っていることです。
またシトリンよりもトパーズの方が比重も大きいので、石の大きさが同じだとするならば、トパーズの方がct数(カラット数)も大きくなります。
またトパーズはシトリンよりも硬い宝石ですので、もしも万が一、両方の石を擦り合わせたとするならば、シトリンの方に傷が付きます。
ちなみに一番硬い宝石であるダイヤモンドのモース硬度は「10」なのに対して、トパーズのモース硬度は「8」、シトリンのモース硬度は「7」です。
それでは市場での価格の差はどうでしょう。
実はトパーズはシトリンよりも一桁ほど高い値段の付く高価な宝石であるというのが現状です。
特にシェリーカラーという赤味がかったオレンジ色にきらめく「インペリアルトパーズ」は、希少価値が高く、市場で高い値段で取引されています。
かつてブラジルの皇帝、ドン・ペドロ皇帝が被っていた王冠に使われていたことや、ロシアの皇族がウラル山脈で見つけ独占しようとしたなど、皇帝にまつわるエピソードが多いことから「インペリアル」の名が付いたという説があります。
そのほかにも澄んだ空の色を連想させる「ブルートパーズ」も幅広い人気があります。
スカイブルー・スイスブルー・ロンドンブルーの順番で深みのある青色になっていき、深みがあるほど価値も高い物として評価されます。
このようにトパーズは、黄色以外にも沢山の魅力ある色味を持っている宝石だということを知って頂ければと思います。
またトパーズには、こんな逸話もあります。
それは紀元前3世紀、エジプトの王「プトレマイオス二世」が妻である「アルシノエ二世」のために大きなトパーズの塊を削り、高さ2メートルもある妻の像を作り奉納したそうです。
自分の妻の像をトパーズで作るというのは、スケールが大きく、深い愛情とロマンに満ちたお話ですね。
トパーズは、ブラジル・ロシア・スリランカ・パキスタン・マダガスカル・また日本でも産出されます。
石言葉は「知性」「直感」。
またヒーリング効果としては、憂鬱な気持ちを寄せ付けず、明るい希望をもたらす効果、正しい選択と幸福な未来へ導いてくれる、とも言われています。
結婚指輪や婚約指輪に留める宝石と言えばダイヤモンドが主流ではありますが、皆とは違った個性的なものが良い方、彼女が11月生まれだから、お二人が出会ったのが11月だから、等々のお二人には、結婚指輪・婚約指輪にトパーズを留めるのも良いかもしれませんね。
***誕生石についての他の項目については下記をご参照ください。***
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