6月の誕生石その3・アレキサンドライトについて...

6月の誕生石その3・アレキサンドライトについて

6月の誕生石に追加された宝石「アレキサンドライト」。

 

もともと6月の誕生石といえば、パールムーンストーンですが、昨年2021年12月20日に、このアレキサンドライトも新たに誕生石として追加されました。

アレキサンドライトは、数ある誕生石の中でも希少価値が高く、他にはない独特の魅力を持つ宝石です。

 

ダイヤモンドルビーサファイアエメラルドと並んで、5大宝石の一つに数えられています。

 

今回はそんなアレキサンドライトについてのお話です。

 

 目次

 1.アレキサンドライトとは

 2.アレキサンドライトの歴史

 3.アレキサンドライトの産地

 4.アレキサンドライトの硬度と性質

 5.アレキサンドライトの石言葉

 

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1.アレキサンドライトとは

グリーンのアレキサンドライトルース2ピース

アレキサンドライトのルース

 

アレキサンドライトは、太陽光や蛍光灯に照らされると緑色になり、白熱光やロウソクの灯りに照らされると赤色に変化する、「変色性」という特徴を持つ宝石です。

 

実は「クリソベリル」という鉱物の一種で、変色性を持つものがアレキサンドライトと呼ばれています。

 

深い緑色と鮮やかな赤色という二つの顔を持つことから、「昼はエメラルド、夜はルビー」という風に愛好家たちに愛されています。

グリーンに発色している宝石アレキサンドライト

昼間の光ではグリーンに発色しているアレキサンドライト

赤色に発色しているアレキサンドライト

上の画像と全く同じアレキサンドライトですが、夜の光で見ると赤に変化

 

照らされる光の種類で色が変わる宝石は他にほとんどなく、また宝石として丈夫な部類になるため、品質によってはかなり高額な値段が付けられ、ダイヤモンドより高価な宝石と言われています。

それだけに、唯一無二の神秘的な美しさがこのアレキサンドライトにはあり、幅広い層から憧れの的となっています。

 

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2.アレキサンドライトの歴史

 

アレキサンドライトが最初に発見されたのは1830年、ロシアにあるウラル山脈でした。

 

発見された当初は美しい緑色だったことからエメラルドと勘違いされましたが、持ち帰ってロウソクの火で照らして見てみると、綺麗な赤色に変化しました。

このことから全く別の宝石であることが判明し、宝石の色がロシアの国旗に近いことから注目を浴び、当時のロシア皇帝であるニコライ一世に献上され、その後継者であるアレクサンドル2世に因んでこの名前が付けられました。

 

ちょうどこの宝石が献上された日が4月29日で、アレクサンドル二世の12歳の誕生日だったということも影響したようです。

 

またロシア軍人の間でも、身を守るお守りとして身に着けられることも多くなり、徐々に一般人の間でもジュエリーに使う宝石として広まっていきました。

 

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3.アレキサンドライトの産地

紫色になっている宝石アレキサンドライトの原石

アレキサンドライトの原石

宝石アレキサンドライトの原石

 

アレキサンドライトの産地としては、ブラジル・スリランカ・アフリカのタンザニアやモザンビーク・インド・ロシアのウラル山脈などがあります。

 

その中でも主産地になっているのは、ブラジル・スリランカ・アフリカです。

 

特にブラジル産は色が濃くて透明度が高く、多色効果も良質なものが多く採掘されています。

現在市場で見られるほとんどが、ブラジルにあるミナスジェライス州産のアレキサンドライトと言われています。

 

スリランカやアフリカでも採掘されていますが、ブラジル産に比べると透明度や変色効果が若干低い様です。

 

また発祥の地でもあるロシアのウラル山脈は、現在でも採掘は行われてはいますが、ほとんど産出されていないのが現状です。

 

ロシア産のアレキサンドライトは多色効果が特に美しいとされており、ブラジル産以上に希少価値が高い物として扱われています。

プラチナにアレキサンドライトが石留された指輪

こちらのリングはSt.Maria で加工した高品質のアレキサンドライトの指輪

Pt900にアレキサンドライトが石留された指輪

1キャラット以上の大きさで、希少性がかなりあります

夜の光で赤色に変わっているアレキサンドライトの指輪

夜の光で赤色に変化…。変化がはっきりしているほど高額で取引されています

 

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4.アレキサンドライトの硬度と性質

 

アレキサンドライトのモース硬度は8.5。

これは、同じ宝石であるクォーツ(水晶)よりも硬く、アレキサンドライトとクォーツを擦り合わせると、クォーツに傷を付けられるほど頑丈ということになります。

 

また靭性(割れにくさ)も高く、ダイヤモンドよりも割れにくい宝石です。

 

このようにアレキサンドライトは宝石の中でも丈夫なうちに入る宝石なので、お手入れとしてはぬるいお湯と中性子洗剤を歯ブラシなどに付けて洗う方法で大丈夫です。

その他にも超音波洗浄にかけても問題はありません。

 

先ほどお伝えしたように、アレキサンドライトは独特の変色効果を持っており、当たる光の種類によって見た目が変わるため、室内と屋外で全く違うアレキサンドライトの姿を楽しむことが出来ます。

アレキサンドライトを身に着けてお出かけになる際には、行く先々で見てみると、ちょっとした非日常を味わえるのではないでしょうか。

 

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5.アレキサンドライトの石言葉

 

アレキサンドライトの石言葉は、「誕生」「高貴」「情熱」「秘めた想い」です。

 

美しい緑色と燃えるような赤色を持ち、魅力的な気品を感じさせてくれる宝石です。

 

ファッションジュエリー、ハイジュエリーに限らず、結婚指輪や婚約指輪など指輪の内側や外側に、誕生石として石留するのも良いかと思います。

 

 

 

***他の誕生石については下記をご覧ください***

 

1月の誕生石ガーネットについて

2月の誕生石アメシストについて

2月の誕生石その2・クリソベリルキャッツアイについて

3月の誕生石アクアマリンについて

3月の誕生石その2・アイオライトについて

3月の誕生石その3・ブラッドストーンについて

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国ごとの誕生石について

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