5月の誕生石その2・翡翠(ヒスイ)について
5月に入り、気温も少しずつですが温かくなり始め、過ごしやすい気候に変わり始めていますね。
さて、日本やアメリカにおける5月の誕生石には、エメラルド以外にもう一つ、「翡翠(ヒスイ)」があります。
今回は結婚指輪や婚約指輪に翡翠を留めたいとお考えの方のために、翡翠について詳しくお話させて頂きます。
目次 2.翡翠の産地 3.翡翠の硬度と性質 4.翡翠の石言葉 |
1.翡翠(ヒスイ)とは
翡翠は英名では「ジェード」と呼ばれていて、不透明な緑色が代表的な宝石です。
エメラルドとの違いとして、緑以外に白や黒・赤・オレンジ・薄いブルーや紫など、たくさんの色のバリエーションを持っていることが特徴です。
宝石として指輪やペンダントに使われることはもちろんですが、大きな翡翠の原石を削って置物や器などの形に彫ることも多いです。
勾玉(まがたま)という「e」の様な形の装飾品になって、お店などで販売されている所を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
翡翠は歴史の長い宝石の一つで、日本では5000年以上前の縄文時代、新潟県の最西端にある糸魚川という場所で、当時の人々の手で翡翠の彫刻が作られたことが始まりと言われています。
その糸魚川市は現在でも翡翠を多く産出する日本随一の名産地として有名で、世界最古の翡翠文化の地として知られています。
また翡翠には大きく分けて二つの種類があって、「硬玉(ジェダイト)」「軟玉(ネフライト)」があります。
性質としてはそれぞれ別の鉱石ですが、見た目がよく似ていることもあり、両方まとめて翡翠として扱われているのが現状です。
基本的にジュエリーで使われているのはジェダイトの方で、こちらは「ヒスイ輝石」「本翡翠」とも呼ばれ、ネフライトよりも若干硬度があり、価値が高い物として扱われています。
翡翠を購入される際には、ジェダイトかネフライトかをよく確認することが大事です。
2.翡翠の産地
翡翠の有名な産地としては、さきほどお伝えした日本の糸魚川市、そのほかにはミャンマー・ロシア・アメリカ・グアテマラ・中国などがあります。
中でもミャンマーはジェダイトの主産地として知られており、良質な翡翠が採れることで有名で、世界中で販売されているジェダイトのほとんどがミャンマー産だと言われています。
中国では、新疆ウイグル自治区という地域で採れるネフライトは高品質なこと知られており、「和田玉(ほーたんぎょく)」と呼ばれ、高値で取引されています。
3.翡翠の硬度と性質
翡翠の中でも「ジェダイト」のモース硬度は6.5~7、「ネフライト」のモース硬度は6~6.5となっています。
ジェードは宝石としては、そこそこの硬さですが、小さな結晶が集まって出来ているため靭性(割れにくさ)はとても高く、ダイヤモンド以上に割れにくい宝石です。
ルビーやサファイヤと同等の割れにくさとなっています。
普段使いしていて表面に傷が付く可能性はありますが、割れる心配はありません。
ただし超音波洗浄機に入れてしまうと振動で細かい傷が付いてしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。
お手入れとしては、ぬるま湯と中性子洗剤を少量つけ、絵筆などの柔らかい部分で優しく汚れを落とし、柔らかい布で優しく水分を拭き取るようにしましょう。
ただし、翡翠は乾燥に弱い宝石でもあるため、多少の油分が必要となります。
それなので、時々は翡翠を直接手で触って油分を補給してあげることが大切です。
翡翠を可愛がってあげるような気持ちで触れることが、翡翠を長く大切に使う秘訣です。
4.翡翠の石言葉
翡翠には「幸福」「長寿」「安定」といった石言葉が込められています。
大切な人と共に幸せな時間を過ごし、いつまでも仲睦まじくありたいと願う方にとって、翡翠はピッタリな宝石ではないでしょうか。
St.Mariaで結婚指輪・婚約指輪をオーダーメイドされる際には、翡翠を指輪にお留めすることも、是非お考えになってみてください。
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