12月の誕生石その4・「ジルコン」について
12月に入り、街はイルミネーションが美しく、私が一年で一番好きな季節になりました。
さて、そこで12月の誕生石についてです。
12月の誕生石と言えば、タンザナイト・ターコイズ・ラピスラズリなどが有名なあたりですが、もう一つ「ジルコン」も12月の誕生石です。
そこで、今回は「ジルコン」について詳しくお話させて頂きます。
目次 1.ジルコンとは 2.ジルコンの歴史 3.ジルコンの産地 5.ジルコンの石言葉 |
1.ジルコンとは
ジルコンは和名で「風信子石(ひやしんすせき)」とも呼ばれ、無色や赤・青・黄色・緑・橙・ブラウンなど、様々な種類の色がある宝石です。
似たような名前の「ジルコニア(キュービックジルコニア)」という石とよく間違われることもありますが、これはジルコンとは、まったく別物です。
ジルコニアは人の手によって作られた「人造石」です。
一方、ジルコンは天然に存在する「天然石」です。
名前が似ているので、ジルコンも人造石かと思っていた、と言う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ジルコンは、ブリリアンス(内部で反射する輝き)や、ファイア(虹色の輝き)といった性質がダイヤモンドともよく似ているため、ダイヤモンドに間違われることもあります。
しかしだからと言って、ジルコンがダイヤモンドの偽物だというわけではなく、別の宝石と言うだけで、ジルコンにはダイヤモンドにはない魅力もあります。
人造石やダイヤモンドに間違われる「ジルコン」ですが、実はダイヤモンド以上に歴史があります。
カラーバリエーションも豊富で、比較的リーズナブルなお値段で購入することが出来、コレクターたちの間でも人気が高い宝石です。
特にカンボジアのラタナキリ鉱山で採れるブルージルコンは一番人気があって、「ラタナキリブルー」と呼ばれおり、市場でも希少価値の高い物として扱われています。
2.ジルコンの歴史
ジルコンは、宝石の中でも特に長い歴史を持つ石で、およそ44億年前から存在していたとされ、地球で最初に生まれた宝石「最も歴史の深い宝石」として知られています。
地球が生まれたのがおよそ46億年前と言われており、かなり近い時期からジルコンは地球と共に永い時間を歩んできたことになります。
また古くから装飾品や神様への供物・お守りなどによく使われてきました。
古代インドの物語「劫波の木(カルパツリー)」にも、神様への贈り物としてジルコンの散りばめられた木が登場したりもしています。
3.ジルコンの産地
ジルコンの産地としては、オーストラリア・カンボジア・スリランカ・タンザニア・タイ・ミャンマーなどがあります。
その中でもカンボジアは、先ほどお伝えしたブルージルコン以外にも、クオリティの高いジルコンが多く産出されます。
またオーストラリアはジルコンの産出量が最も多く、最古のジルコンの結晶が発見された場所としても有名です。
4.ジルコンの硬度と性質
ジルコンのモース硬度は「6~7.5」、トルマリンやガーネット・タンザナイトなどと同じくらいの硬さを持っています。
これはナイフなどの鋭い物で傷を付けられないぐらいの硬さということになります。
ジルコンには微量ですが放射線を放つ性質があり、その度合いによって色や硬さ・結晶構造が変化し、結晶構造の損傷の量によって「ハイタイプ」と「ロータイプ」のどちらかに分けられます。
ジュエリーに使われるジルコンのほとんどは「ハイタイプ」で、これは損傷がほとんどない物を指しており、色も豊富です。
「ロータイプ」は結晶構造に損傷が多い物を指していて、緑色のジルコンが多い傾向にあります。
お手入れの際には、ぬるま湯と石鹸・柔らかい歯ブラシ等を使って優しく洗浄してください。
また超音波洗浄は劣化する原因になりますので、控えるようにして下さい。
また加熱処理されたジルコンは、光や熱に長時間さらされたりすると退色する恐れがありますので、保管の際には直射日光の当たる場所に置かない様、ご注意ください。
5.ジルコンの石言葉
ジルコンには「生命力」「安らぎ」「平和」といった石言葉が込められています。
平穏な日常の象徴ともいえる宝石です。
家族との日々を、穏やかかつ健やかに過ごしたいとお考えの方は、指輪の内側にシークレットストーンとして、ジルコンを石留めすることを考えてみてはいかがでしょうか。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
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