12月の誕生石・その3・【ラピスラズリ】について
結婚指輪や婚約指輪にラピスラズリを留めてオーダーしたいと思っている方のために・・・。
今回は12月の誕生石であるターコイズに続き、同じくもう一つ、12月の誕生石であるラピスラズリについての詳しいお話をしてみたいと思います。
目次 1.ラピスラズリとは |
1.ラピスラズリとは
ラピスラズリは和名で「瑠璃(るり)」という名前の、不透明で濃い目の美しい群青色、あるいは藍色の宝石です。
「ラズライト」という鉱物を主成分とし、そこにソーダライト・ノーゼライト・パイライト・カルサイトといった複数の鉱物が混ざり合った状態の半貴石です。
指輪やペンダント・ネックレスなどのジュエリーに使われることはもちろんですが、元々ラピスラズリは岩石でもあるので、かなり大きめの物が産出されることもあり、大きなラピスラズリを削って作られた置物なども市場では見ることが出来ます。
またラピスラズリは宝石としてだけではなく、絵の具の材料として使われることもありました。
フェルメールが描いた有名な絵画の「真珠の耳飾りの少女」の中に描かれている、少女が巻いた青いターバンの絵に使われている絵の具も、ラピスラズリを細かく砕いて作られた絵の具が使われています。
このようにラピスラズリはジュエリーとして以外に、彫刻や絵画などにも使われることがある、美術全般で幅広く活躍している宝石です。
2.ラピスラズリの歴史
ラピスラズリはターコイズと並びパワーストーンとしての歴史が古く、古代から人々の間で装飾品やお守り・顔料(ウルトラマリン)、時には薬としても親しまれ、古代エジプト・ギリシャ・中国・メソポタミアなど様々な文明で重宝されていました。
古代エジプトの有名なファラオ、ツタンカーメンの黄金のマスクにもラピスラズリが使われています。
石器時代に初めて発見され、紀元前4000年頃から人々の間でラピスラズリの交易が行われるようになり、人々の間で愛されてきました。
ラピスラズリはシルクロードの交易品の一つとしても当時有名で、中国を経由して日本に伝わっており、奈良県にある正倉院にも、シルクロードを通って運ばれてきたラピスラズリの装身具が、現在も保管されています。
3.ラピスラズリの硬度と性質
ラピスラズリのモース硬度は5~5.5で、同じく12月の誕生石であるターコイズとほぼ同じくらいの硬さを持つ宝石です。
ガラスと同じほどの硬さであるため傷が付きやすく、また靭性(割れにくさ)も低いため衝撃にも弱い宝石となっていますので、ラピスラズリよりも硬い物にはぶつけない様に注意しましょう。
そのほかに汗などの酸にも弱い性質があり、変色や欠けの原因となってしまうため、付着した際にはなるべく早く、柔らかい布などで拭き取るようにし、手洗いの際などにも外すことが大切です。
また熱にも弱く、直射日光に当たり続けると変色してしまう恐れがあるため、保管の際には日の光が当たらないところに置くようにしましょう。
ラピスラズリに見られる金色の斑点模様はパイライトという鉱物であるため、これが含まれる量によっては綺麗な模様が表面に浮かび、見る人を楽しませてくれるのも特徴です。
もしも素敵な色味や模様に魅了されてしまったら、そのラピスラズリを使って結婚指輪や婚約指輪をオーダーメイドしてみるのも一つかと思います。
4.ラピスラズリの産地
ラピスラズリは、アフガニスタン・ロシア・チリ・ミャンマーが主な産地となっています。
その中でもアフガニスタンは古くからラピスラズリを産出しており、産出量も世界一を誇っています。
チリの場合、産出量はアフガニスタンよりも少ないのですが、パイライトが含まれているラピスラズリが多く、表面に見える独特の模様を楽しませてくれます。
ロシアの場合はアフガニスタン産よりも若干暗めの色で、チリ産よりもパイライトを含む量が少ないことが特徴的です。
5.ラピスラズリの石言葉
ラピスラズリには「幸運」「健康」「真実」といった石言葉が込められています。
正しい知恵を養い、幸運を呼び寄せ、進むべき道を示してくれる宝石として好まれています。
お二人の結婚生活が健やかで、幸福であって欲しいとお考えの方には、結婚指輪をオーダーメイドされる際にラピスラズリを留めることも考えてみてはいかがでしょうか。
***他の誕生石については下記をご覧ください***
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