
【ジュエリー】可愛いトルマリンをオーダーメイドでまとめた指輪
オーダーメイド内容 ・ジュエリー:フルオーダーメイド ・素材:Pt900(プラチナ900) ・宝石:トルマリン3ピース ルビー1ピース |
オーダーメイド事例のご紹介です。
今回の指輪は、結婚指輪や婚約指輪では無く、ファッションとして、お持ちのルース(枠の付いていない状態の裸石の事)を指輪として身に着けたいというご依頼で、オーダーメイドでお作りさせて頂きました。

中央にうっすらグリーンが入った、可愛いウォーターメロンのトルマリン
指輪の中央に配したトルマリンは、1ピースの石の中に、ピンクとグリーンが混在している可愛らしいトルマリンです。
トルマリンは、サファイヤ同様、一口にトルマリンと言っても様々な色味があります。
こちらのトルマリンは、ピンクとグリーンが入ってきて、まるでスイカのような色味なので、「ウォーターメロン」と呼ばれています。
そのウォーターメロンのトルマリンは、まるでお花か木の実のような可愛らしさがあったので、リング腕(金属部分)のデザインは、葉っぱを思わせるデザインでご提案しました。

数ピースの宝石を使いピンクのグラデーションでまとめました
そして、宝石がウォーターメロンだけでは、寂しい印象になってしまうので、リング腕部分に追加で2ピースのトルマリンと1ピースのルビーを配しました。
この2ピースのピンクトルマリンのカットは、カボションカットと呼ぶのですが、頭が丸くなっている分、柔らかい印象を与えてくれるカットです。
またピンク色でも、2ピース微妙に色味の違う石を選び、デザインに動きを持たせました。
こんなふうに同じ宝石でも微妙な色味の変化をつけられるのは、色数の多いトルマリンの魅力の一つです。
また2ピースのトルマリンのカボションカットに対して、1ピースのルビーは、ファセットカット(Facet)と呼ばれています。
Facetとは英語で「切子面」という意味があるとおり、多面にカットされていますので、キラッとした輝きがあります。
トルマリンとルビーそれぞれに異なるカットの宝石を用いる事で、アクセントを持たせました。
ルビーは深いピンク色、キラッと輝くカットで、存在感を出せます。
でも、あくまでも中央に配するウォーターメロンが主役。
ルビーは主役(中石)を引き立たせるための脇役(脇石)なので、あえて小さめの石を使い、ピリッとしたデザインでまとめ上げました。
この一番小さいルビーが、有るか無いかで、指輪全体のイメージが変わってくると思いませんか?

この指輪に、一番小さいルビーが無かったとしたら、を想像してみて下さい
こんなところがデザイナーとしてのこだわりです。
ちなみに1つの指輪に使う宝石の数ピースを、すべて主役にしてしまうと、まとまりのないデザインの指輪になってしまいます。
宝石にはそれぞれ、可愛らしい宝石、かっこいい宝石、と様々な魅力があります。
主役になる宝石をじっと見つめ、その宝石を最大限活かせるようにデザインするのが、デザイナーとしての私の仕事だと思っています。
もちろんジュエリーをデザインする時は、お使いになる方のお好みが最優先です。
お客様のお好みをお伺いしながら、St.Maria(サンタマリア)のアトリエにご用意している色石をご覧いただき、ご提案しながら、デザイナーとして最良ではないかなと思える方法で、一本の指輪をお作りしました。
今回のように色石などのルース(裸石)をお持ちで、指輪やペンダントなどのジュエリーとして身に着けたいので・・・というオーダーメイドのご依頼、ご相談もお受けしております。