ミル打ちの結婚指輪について
今日は、オーダーメイドで結婚指輪や婚約指輪を作りたいと思っている方のために、指輪に入れるテクスチャー(※)のひとつである「ミル打ち」と言う技法についてお話ししようと思います。
味わい深いアンティーク感のある指輪が好きな方やシンプルなデザインにアレンジを加えたい方に、「ミル打ち」は、おすすめです。
※ テクスチャーとは、指輪の表面や側面を、光らせたり、
凸凹に荒らしたりする表面処理の方法の事を言います。
目次 |
1.ミル打ち(ミルグレイン)とは
ミル打ちは、アンティークジュエリーや婚約指輪・結婚指輪にも多く施される人気の装飾技法です。
指輪のライン部分やエッジ部分にミルタガネと言う鉄で作られた、先端が小さく丸くえぐられている彫金工具を使い、それを指輪に打ち付ける事で、小さな丸い粒状のものが連なるように装飾していきます。
指輪の表面に小さな粒を打ち付けていくには、均等な力で、等間隔に打ち付けていかなければならないため、クラフトマンの経験と技術が、仕上がりの美しさに直結します。
ミル打ちは、古くからフランスやイギリスの貴族にも愛されてきた伝統的な技法ですが、「ミルグレイン(英語ではMilgrain)」とも呼ばれています。
ミル打ち=ミルグレイン
「ミル(Mil)」の語源はラテン語で、「千」を意味します。
「グレイン(Grain)」の語源はラテン語で「粒」を意味します。
これを続けて読むと、「ミルグレイン」=『千の粒』と言う意味です。
また「ミル打ち」=『千くらい沢山、打ち付けていく』と言う意味合いでミル打ちと呼ばれています。
ミル打ち(ミルグレイン)は、そういう意味で「沢山の」・「永遠の」・「子宝」・「長寿」「粒の積み重ね」
といった縁起の良いメッセージが込められているので、古くからの技法が、今でも、結婚指輪や婚約指輪、ファッションリング、アンティーク風のジュエリーにも多く用いられています。
2.現在のミル打ち(ミルグレイン)と呼ばれている加工について
現在のミル打ちと呼ばれているテクスチャーの技法としては、手打ち・型取り・型押し、のいずれかが用いられています。
●手打ちとは、「1.ミル打ち(ミルグレイン)とは」でもお話ししたように、クラフトマンがミルタガネと呼ばれる彫金道具を使い、一つ一つ指輪に打ち込む方法となり、クラフトマンの手間が掛かる分、お値段が上がりますが、熟練の技術を持ったクラフトマンによる真のミル打ちは、本当に繊細で味わい深く、最も美しい仕上がりになります。
●型取りとは、ミル打ちデザインを施した型に金属を流し込み、型取りし、鋳造する方法です。
作業効率が良いので手打ちよりもコストが抑えられ、量産物にも多く見受けられます。
●型押しとは、ミル打ちを施したような見た目になる型を金属に押し付けてミル打ちをする方法です。
手打ちや型取りでは難しいとても小さなミル打ちを施すときに用いられます。
手間がかからない分お値段は抑えられますが、ミル打ちが浅くなりやすいというデメリットがあります。
St.Maria(サンタマリア)では、お客様のご予算に応じて、手打ち・型取りのどちらの加工方法にも対応させて頂いております。
3.ミル打ち(ミルグレイン)の魅力について
ミル打ちは、沢山の小さな丸い粒がキラキラと美しい輝きを放ってくれます。
デザインによって、とても豪華な雰囲気の指輪にも、繊細な雰囲気の指輪にも、アンティークな雰囲気を醸し出してくれる指輪にもなったりと、様々な表情を見せてくれます。
またミル打ちにダイヤモンドを組み合わせると、さらにそれぞれが異なった輝き方で、乱反射するような美しい輝きのあるジュエリーになるのが魅力です。
4.St.maria (サンタマリア)のミル打ちの結婚指輪・婚約指輪
下記は、St.Maria(サンタマリア)のセミオーダーメイドでサンプルリングとして、お作りしているミル打ちの結婚指輪、婚約指輪ですが、これらのミル打ちを参考にして頂きながら、この他のお好きなデザインの指輪にミル打ちを施すことも出来ます。
ミル打ちの結婚指輪「Obbligazioni」詳しくはこちら
***ミル打ち以外のテクスチャーについては、下記をご覧ください***
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