
ギメルリングの結婚指輪/歴史や意味合い
皆さんは「ギメルリング」というのをご存知でしょうか?
ギメルリングとは、
2つ以上の指輪が知恵の輪の様にぴったりと組み合わさり、
1本の形になるリングのことです。
通常の1本から出来ているリングと違い、
作りが特殊で珍しいデザインのため、
中々出会う機会の少ないリングですが、
今回はそんなギメルリングに焦点を当てて、お話させて頂きます。
目次 |
1.ギメルリングの歴史
ギメルリングが生まれたのは、
15世紀~17世紀頃のヨーロッパです。
いわゆる「ルネッサンス期」の時代に作られたギメルリングは、
結婚指輪や婚約指輪の人気デザインとして、
多くの人に親しまれました。
ギメルリングという名前は、
元々ラテン語で「双子」という意味のGemini(ジェミニ)が、
徐々に変化してGimel(ギメル)という言葉になり、
2つのリングが組み合わさり出来ていることから、
この名前が付けられました。
また宗教改革の中心人物で、
「プロテスタント」が生まれるきっかけになった、
ドイツの宗教学者「マルティン・ルター」は、
1525年(ルター42歳)に修道女だったカテリーヌ・ボーラと
結婚する際に、ギメルリングの結婚指輪を作り交換しました。
リングの内側には、ラテン語で「神の結び給うもの、何人も解くことあらず」
と刻まれていました。

画像引用:「HISTORIC RINGS」P.72
ルターのギメルリングがきっかけとなって、
キリスト教プロテスタントの信徒たちの間でも、結婚時、
ギメルリングを贈るのが流行したと言われています。
日本では大正時代、結婚指輪を交換し合う事が定着してきた頃、
その中のデザインの一つとして、
ギメルリングも販売されるようになりました。
2.ギメルリングに込められた意味
ギメルリングは2本の指輪が重なることから、
「強く結びついた絆」や「離れることのない夫婦」「一心同体」という様に、
2つで1つという意味合いを持つ指輪です。

リング2本が離れることなく繋がっているギメルリング
また地金の種類が違う2つのリングを組み合わせて、
1つのギメルリングに出来るという特徴が、
全く違う人生を歩んできたお2人が1つの夫婦として、
共に人生を生きていくことも連想させてくれます。
結婚指輪、あるいは婚約指輪として、
ギメルリングを贈るというのも、
そういったメッセージ性があって、
素敵ではないかと思います。
3.St.Mariaが作るギメルリング
こちらは、St.Mariaがお作りしているギメルリングです。
こちらのリングは、実際に当アトリエでご試着もして頂けます。
女性のリングはプラチナとピングゴールドの組み合わせで、
2本共に鏡面仕上げにしました。
男性のリングは両方ともにプラチナの地金で、
片方を鏡面に、もう片方を槌目のテクスチャーを付け仕上げました。
St.Mariaのオーダーメイドなら、
地金の種類をお好きな組み合わせでお選び頂き、
また表面の加工も鏡面や槌目模様だけでなく、
ホーニングやスターダストなど、色々に選択可能です。
もちろんメレーダイヤモンドを石留したり、文字を刻んだり、
お二人だけの組み合わせで、オリジナルの
ギメルリングをお作りすることが可能です。
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結婚指輪・婚約指輪・オーダーメイド
St.Maria(サンタマリア)
*一組様ごとの予約制
*専用駐車場有
*ジュエリー全般制作可
東京都江戸川区北小岩8-11-11
OPEN:10:00~19:00(火曜休)
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