ヤスリ目とレーザー刻印文字の【結婚指輪】
オーダーメイド内容 ・素材:Pt900(プラチナ900) K18YG(18金イエローゴールド) ・宝石:ダイヤモンド |
以前に、オーダーメイドでお作りしたものを少しずつ、ご紹介しています。
今日はセミオーダーメイドでお作りした結婚指輪についてです。
女性の結婚指輪は、形としては甲丸で、ストレート(一文字)と呼ばれています。
「Puro(プーロ)」を元にお客様のお好みでアレンジしました。
ストレートの結婚指輪は、結婚指輪の代表的な、最も多くの方が選ばれている形です。
ストレートの指輪だけでも石の留め方、石の配置の仕方、石の大きさで、雰囲気も全く異なったものになります。
こちらの結婚指輪はリング中央に3ピースのダイヤモンドを、それぞれ4か所で留め、両脇にレーザー刻印で文字をお入れしました。
このダイヤモンドの石留めの仕方を「玉留め」、そして玉留めの中でも4点留め、といいます。
加工方法としては、地金にダイヤモンドの大きさに合わせ下穴を開け、魚子(ナナコ)タガネという工具で地金を叩いて留めていきます。
地金で爪を立ててはいないので、爪の出っ張りも無く、引っ掛かりの心配もありませんので、日常使いする指輪にもピッタリです。
指輪の内側に誕生石などの、宝石を埋め込みたいときにも、用いられる留め方です。
また、こちらは4点(4か所)で留めましたが、2点でも、3点でも、あるいは4点以上でも留める事が可能です。
何点で留めるか、また留めていく位置によっても、指輪の印象に大きく影響します。
ただし、細い指輪に対して、大き過ぎる宝石を留めると、留める前にダイヤモンドを置くための下穴を開ける理由から、指輪自体の強度が落ちる可能性が出てきてしまいます。
または、厚みがうすい指輪ですとダイヤモンドのキューレットが指にあたってしまう可能性もあります。
そういう意味で、「指輪の巾」「指輪の厚み」と「留める宝石の大きさ」とのバランスが大切です。
指輪に対して、最適な宝石の大きさは、オーダーメイド時にご相談ください。
そして、男性の結婚指輪は、「Avanti (アバンティ)」というデザインをお選びいただきました。
「Avanti」は指輪表面の矢のように、細かくヤスリ目を刻み、手作りならではの味わいがある男性にも人気の指輪です。
St.Mariaのアトリエでは、今回のカップルの方のように、それぞれお好きなデザインをお選びになるケースが多く、そう言う結婚指輪の在り方も素敵だなと思います。