結婚式時、幸福を呼ぶと言われている【6ペンス銀貨】
以前、結婚式のサムシングフォーについては、以前「結婚式のサムシングフォーとは」のページでお話させて頂きましたが、その中にも出てきた「6ペンス銀貨」というアイテムについて、今回はより詳しく掘り下げてお話してみたいと思います。
目次 |
1.まず初めに、6ペンス銀貨とは
6ペンス銀貨は、イギリスで1551年から1971年の間、およそ400年近く発行されていました。
1971年を最後に製造が中止され、現在は通貨としては使われず、記念硬貨という扱いになっています。
ただし、路上パーキングの支払いなどでは必要とされていたようで、1980年に廃止されるまでは国民の間で使われていました。
また「銀貨」と呼ばれていますが、最後に発行されたエリザベス2世女王の6ペンス銀貨は、成分が日本の100円玉と同じニッケルと銅の合金で、正確には銀が使われていないコインだったりします。
これは、第二次世界大戦などの影響などもあって銀の価格が高騰したので、コストを下げるために銀を使わなくなったという事情があるそうです。
今では6ペンス銀貨は「幻のコイン」と呼ばれることもあり、コレクターにも人気があって集めている方も多い硬貨です。
コインの表面には歴代の王や女王の肖像が刻印されるため、デザインや素材が変更されたことが数回あります。
エリザベス女王やヴィクトリア女王・ジョージ6世など様々なコインがありますが、その中でも1970年に記念硬貨として発行された、エリザベス2世女王が描かれたコインは特に人気があります。
2.結婚式の6ペンス銀貨とは
結婚式の伝統の一つとして、花嫁の靴の中に6ペンス銀貨を入れるというものがあります。
これはイギリスの有名な童話、マザーグースに出てくるサムシングフォーの元になった歌の中で「そして靴の中には6ペンス銀貨を」という最後の一節が元になっています。
「お金に困る事なく、家族が幸福でいられるように」という願いを込めて、花嫁の左靴や花婿の胸ポケットなどに忍ばせておくという伝統がイギリスから生まれ、6ペンス銀貨は結婚式のラッキーアイテムという認識になりました。
また結婚式での6ペンス銀貨の文化は国によって少しだけ違いがあったりもします。
例えばスウェーデンでは、父親が花嫁の左靴に銀貨を入れ、母親が右靴に金貨を入れるという文化だったりします。
ポーランドでは、新郎新婦が結婚式を退出する際に、ゲストたちがフラワーシャワーやライスシャワーの代わりにコインを投げるという伝統になっています。
スペインの場合は、結婚指輪を交換し合う際に新郎から新婦へ手渡し、お互いに将来を誓い合うという形です。
また結婚式以外にも、クリスマスに食べるクリスマスプディングの中にランダムに入れて、食べる際に当たった人には幸運が訪れるといった文化が、イギリスを中心に各国に根付いています。
このように様々な国やタイミングで登場する6ペンス銀貨ですが、共通しているのは「手にした人・身に着けた人の幸運を願う」という祈りが込められていることです。
また先ほどお伝えしたように、イギリスで使われていた6ペンス銀貨は、現在は価値が上がっていて気軽に購入するのが難しい場合もあるかと思います。
それなので、最近では結婚式の際に本物の6ペンスではなく、手に入れやすいレプリカやその他の銀貨で代用する方が多いようです。
お二人の幸せを願い、サムシングフォーと合わせて結婚式で身に着ける6ペンス銀貨。
絶対に必要なものというわけではありませんが、一生に一度の結婚式だからこそ、大切な想いを相手にしっかり伝えられるアイテムや仕掛けがあると、お二人にとって結婚式がより心に残る思い出になるかもしれませんね。
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