
ダイヤモンドの原石について
結婚指輪や婚約指輪の美しさをより際立たせるダイヤモンド。
皆さんが知るダイヤモンドと言えば、「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれる、真上から見た時に真円に見えるタイプのダイヤモンドを想像される方も多いかもしれません。
上記の写真が、「ラウンドブリリアントカット」です。
このように綺麗にカットされ、ジュエリーの枠に留められる前の段階の宝石を「ルース」と呼びます。
それでは、綺麗にカットされる前の原石の状態のダイヤモンド「ラフダイヤモンド」については、ご存じでしょうか?
今回は、結婚指輪や婚約指輪にダイヤモンドを入れたい、もっとダイヤモンドについて知りたい、と思っている方々のために、ダイヤモンド原石の様々な種類や特徴についてお話させて頂きます。
目次 |
1.ダイヤモンド原石の種類
ダイヤモンドの原石は大きく分けて3つに分けられます。
●一つ目が「ソーヤブル」です。
ダイヤモンド原石の中でも希少価値が高く、ダイヤモンド原石の20%を占めており、
宝石に使われるものとしては最も高品質の原石と言えます。
均一な正八面体の形をしている場合が多く、また研磨による加工も容易であることが特徴です。
原石の半分以上を削ってルースとしてのダイヤモンドが作られるので、
実際は加工前よりも小さくなります。
それなので、原石が大きいほどダイヤモンドとしての価値も高くなります。
主にロシアやアフリカ南部にあるナミビアなどの鉱山で採掘されます。
●2つ目は「メイカブル」という名前の原石です。
ソーヤブルの次に質の良いダイヤモンド原石と言われており、ソーヤブルと違って原石が不定形なものが多いことが特徴です。
そのため、原石の形に合わせて最も適したカットを行う必要があるので、カットする職人の腕によって美しさが変わってきます。
●3つ目は「ニアージェム」という原石で、前述のメイカブルと合わせて、
ダイヤモンド原石の80%を占めています。
ただし透明度は低く亀裂が多いため、メイカブルよりも低い品質とされており、主に工業用などに使われることの多い原石です。
2.ダイヤモンド原石の形
原石の形は主に5種類に分けられます。
● 一つ目は「ストーン」と呼ばれる正八面体の形です。
先ほどお伝えしたソーヤブルにこの形状が多く、主にラウンドブリリアントカットにカットされます。
● 2つ目は「シェープ」と呼ばれており、ストーンよりも不定形のものが多いことが特徴です。
● 3つ目の「クリーベッジ」はシェープよりもさらに不定形であり、凸凹していて割れやすい傾向があります。
● 4つ目は「マクレ」という薄い三角形の形状です。
その形状からハート形のハートシェイプや、三角形のトリリアントカットに研磨されることが多いタイプです。
●5つ目は「クラット」と呼ばれる形状で、薄く平べったい長方形や台形の形をしています。
主にバケットカットや、脇石などの小さいカットに研磨される場合がほとんどです。
3.高品質なダイヤモンド原石の見分け方
カットされたダイヤモンドであれば、鑑定書などにグレードが記されているため、その価値を判断することが出来ます。
St.Maria(サンタマリア)でダイヤモンドを購入される場合にも、もちろんすべて、この鑑定書はお付けしていますので、グレードははっきり分かります。
しかし、鑑定書の付いていないダイヤモンドを、原石の段階で高品質かどうか見分ける方法というのもあります。
ルーペや顕微鏡を使って原石をよく見てみると、表面に小さな三角形が重なっている様な窪み「トライゴン」が見られることがあります。
このトライゴンは正八面体である「ストーン」にのみ見られる模様で、ダイヤモンドの成長途中で出来る物とされており、天然である事の証明といえます。
ダイヤモンドの原石に触れる機会がもしもあった時には、そういった部分を観察してみると意外な発見ができるかもしれませんね。
今回は結婚指輪や婚約指輪に使う磨かれたダイヤモンドのお話しとは違いますが、せっかくダイヤモンドを購入されるのでしたら、こんな掘り下げた雑学も知っておくと面白いかな、と思い書いてみました。
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