
プラチナの結婚指輪について
今日は、【結婚指輪や婚約指輪の素材プラチナについて】のお話をしようかと思います。
プラチナとは白色の金属でクールな光が美しい地金です。
最近は18金の結婚指輪や婚約指輪も人気ではありますが、まだまだ「結婚指輪と言えばプラチナ」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
実際に、結婚指輪を購入されるお客様の中でも7~8割の方が、プラチナを選ぶ傾向にはあります。
元々、結婚指輪というのは古代ローマの頃からの文化で、当時はプラチナではなく鉄の指輪を女性が男性に対して「忠誠の証」として身に着けられていたことが始まりだったと言われています。
そして9世紀頃から、お互いに結婚指輪を交換して相手に渡すという文化が行われるようになり、100年ほど前にこの文化が日本に入ってきて定着するようになりました。
その後、上皇后美智子様がご婚儀の際に、プラチナとダイヤモンドで作られたティアラを着用されていたことがきっかけになり、日本ではジュエリーにプラチナが多く使われるようになりました。
それなので、日本ではプラチナで結婚指輪や婚約指輪を作るという文化が広まったのは意外にも最近です。
その他に結婚指輪や婚約指輪でプラチナが選ばれる理由としては、汗・酸・アルカリなどに強く温泉などに浸けても比較的、変色・変質しにくいというのも人気の理由かと思います。
日常使いする上で、時と場所を選ばずに着けることが出来るデザイン、材質というのは、結婚指輪を選ぶ際に重要な部分です。
次に、プラチナは産出量が金に比べて少ないため、希少性が高いことも大事なポイントになっています。
カナダやアフリカ・ロシアなどの限られた国でしか産出されず、原鉱石1トンの内3グラムしかプラチナを採取することが出来ません。
このことからプラチナの貴重さが伝わってくるのではないでしょうか?
そしてさらに詳しくお話しすると、プラチナのジュエリーと一口に言っても、「Pt1000」、「Pt950」、「Pt900」「Pt850」と色々な表記を見たことがないでしょうか?
「Pt1000」というのはプラチナの純度が100%のジュエリーの事ですが、実は柔らかすぎて、結婚指輪や婚約指輪に使用するのには不向きなため、
パラジウム地金やルテニウム地金などを混ぜ、硬度や耐久性を調節しています。
そして、そのプラチナの純度を表記し「Pt950」「Pt900」「Pt850」の刻印を入れています。
例えば「Pt900」というのは1000分の900純プラチナが入っているという意味になります。
ちなみにSt.Mariaのアトリエでは日本で一番主流になっている硬度も安定している、「Pt900」の配合でお作りしています。
Pt1000(プラチナ100%)・・・ 黒っぽい白。柔らかすぎ、ジュエリーには不向き。
Pt950 (プラチナ 95% )・・・ 海外では規定があるため、海外ブランドに多い。
Pt900 (プラチナ 90% )・・・ 日本で主流。Pt950に比べ硬度があり加工にも適す。
Pt850 (プラチナ 85% )・・・ Pt900よりも硬い。ネックレスのチェーンでも多い。
そしてもう1つプラチナが結婚指輪に適している理由として、ダイヤモンドとの相性です。
プラチナが持つ銀白色の光は、ダイヤモンドの放つ独特の美しい輝きを最も引き出してくれると言われています。
またダイヤモンドも宝石の中では耐久性に優れているため、結婚指輪として長く使っていくには最も適した宝石です。
イエローゴールドやピンクゴールド・ホワイトゴールドにもそれぞれにプラチナには無い魅力・利点がありますが、特にプラチナという素材には結婚指輪に適した要素が揃っていると言えるのかもしれません。
ただし結婚指輪には、お客様それぞれに、お似合いになる色味、こだわり、ストーリーがあります。
プラチナの結婚指輪にするか、ゴールドの結婚指輪にするか、一番はお客様が納得出来る素材・デザインで作られるのが良いのではないかと思います。
St.Mariaでは、結婚指輪や婚約指輪の制作をお手伝いする中で、プラチナにはこのような良い点があるということをご参考までにお伝えできればと思います。
***ゴールドの結婚指輪については下記をご覧ください***
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