ヤスリにお味噌
鉄のヤスリにお味噌を塗る。
何の話かと思うでしょうが、今日はジュエリーを加工するときのヤスリのちょっと面白い話です。
鉄のヤスリは鉄の棒(はがね)を形成して表面にヤスリ目を削って作っていきますが、硬い金属を削るため硬くないといけません。
そこで鋼(はがね)を800℃位真っ赤になるまで加熱し、その後、水に入れ急冷することで、硬くなる性質があります。これを「焼入れ」と呼びます。
ちょっと物騒な余談ですが「焼きを入れる」という言葉はここからきています。 (;´Д`)
その工程で食用のお味噌を水で溶き、ヤスリに塗り、しばらく放置し乾燥させた後、800℃の鉛の中に入れさらに硬度を高めるように作られているのだそうです。
それなのでヤスリ工場では味噌の香りが、プゥ~ンと漂っているとのこと・・・。
まるで「味噌田楽」さながらですね。(*^_^*)
私たちはクラフトマンですが、さすがにヤスリは工具屋さんで買って来るだけなので、こんな風に作られていると知って、私たちも「ヘェ~」っていう感じなのですが、味噌に含まれている炭素をヤスリが吸収し硬くなるそうで、この味噌を塗って作っていく方法はなんと江戸時代からあったそうです。
では味噌のない海外ではどうするの?って思って調べてみたら、海外ではなんと糞を塗りつけたり、牛の角を粉にしたものと塩を混ぜ、振りかけていたらしいのです。
イギリスではビール酵母に浸し、塩とモミガラをまぶして焼入れしていたそう。
そんな話を聞きつけ、色々な食材、ケチャップとかマヨネーズとかを塗って試した人もいるらしいのですが、それでは無理です~。(;^_^A
でも先人の知恵のおかけでヤスリができ、そのおかげでジュエリーも作れていると思うと、なんだかありがたい話ですね。
________________
結婚指輪・婚約指輪・オーダーメイド
St.Maria(サンタマリア)
*一組様ごとの予約制
*専用駐車場有
*ジュエリー全般制作可
東京都江戸川区北小岩8-11-11
OPEN:10:00~19:00(火曜休)
TEL: 03-5876-7030
MAIL:お問い合わせはこちらから
________________