ダイヤモンドの【蛍光性】について
「ダイヤモンドの蛍光性」と聞くと、「蛍光性って、色や輝きとは違うの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
今回はそんなダイヤモンドの蛍光性についての詳しいお話です。
目次 2.蛍光性の段階 |
1.ダイヤモンドの蛍光性とは
天然のダイヤモンドには特徴の一つとして、X線や紫外線など、肉眼で見えない光を受けて、発光色を発する「蛍光性」というものがあります。
ダイヤモンドは炭素以外にも、窒素・水素などが組み合わさって出来ていて、これらの元素が紫外線に反応して蛍光を発する仕組みです。
ダイヤモンドのステータスが記載される鑑定書にも、蛍光性の項目があるため、0.2ct以上の天然のダイヤモンドなら、蛍光性がどれだけあるか知る事が出来ます。
それなので蛍光性は、ダイヤモンドの品質の良さを表す4Cの「Color(カラー)」とは別として扱われます。
蛍光性は合成のダイヤモンドには無い特徴ですので、ダイヤモンドが天然か合成か確かめたい時に、注目してみるのも一つです。
日本では少し注目されにくい部分ですが、GIA(米国宝石学会)や中央宝石研究所などの鑑定書では、しっかり明記されている項目です。
ダイヤモンドにブラックライトを当ててみて、ダイヤモンドが青や緑に光るか試してみるのも面白いかもしれません。
2.蛍光性の段階
蛍光性の強さはダイヤモンドによって異なりますが、大きく分けて以下の5段階に分かれています。
蛍光性が無いものが一番良いとは一般的には言われています。
・None(無し)
・Faint(弱い)
・Medium(中)
・Strong(鮮やか)
・Very Strong(かなり鮮やか)
またダイヤモンドの蛍光性に色が付いている場合、「Medium Blue」「Very Strong Blue」といった感じで、評価に色の名前が入る場合もあります。
先ほどもお伝えしましたが、こちらはあくまで「蛍光性」を表す評価であって、ダイヤモンドの「Color(色)」や「Cut(輝き)」とは別の項目になります。
それなので品質や価格にはほとんど影響はありませんが、MediumやStrong・Very Strongなどの場合は、ダイヤモンドの価値が下がる場合があります。
その理由は蛍光性の強さと色調によっては、クラリティにほんのわずかな悪影響を与える場合も、ごく稀にあるからです。
ただしGIAで鑑定されるダイヤモンドの内、0.2%ほどの割合なので、ほとんどお目にかかる機会はないため、そこまで心配する必要はないかと思われます。
また、神秘的な雰囲気で綺麗な色調の場合もありますので、一概に蛍光性でダイヤモンドの良し悪しが決まるわけではありません。
蛍光性の段階についてはあまり神経質になりすぎず、参考までに目を通すぐらいに留めておく方が良いでしょう。
3.婚約指輪にオススメな蛍光性
婚約指輪にお使いになるダイヤモンドとして、オススメの蛍光性は、「None」か「Faint」を選んでおくとまず間違いはないでしょう。
MediumやStrongなどでも問題があるわけではありませんが、より確実に良いダイヤモンドを選びたいとお考えでしたら、「None」や「Faint」がオススメです。
ちなみに、ヨーロッパでは強い蛍光性はあまり好まれないことがありますが、日本やアメリカではあまり気にされないことが多い傾向にあります。
蛍光性のステータスは、ダイヤモンドの質に大きくは影響しないので、まず4Cのステータスを優先して考え、その後で蛍光性も余裕があったら考えるのがオススメです。
■婚約指輪・ダイヤモンドの選び方*CARAT(キャラット)についてはこちら
■婚約指輪・ダイヤモンドの選び方*CLARITY(クラリティ)についてはこちら
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