ルーペについて
今日は結婚指輪・婚約指輪等のブライダルジュエリーはもとより、ジュエリー全般を制作する上で欠かすことの出来ない工具の一つ、「ルーペ」のお話をしようかと思います。
ミリ単位での細かい制作の中で、このルーペを使って色々な部分を拡大して確認し作業を行っています。
肉眼で見ることが難しい細かい傷や汚れ、そのほかにも宝石の内側にある内包物(インクルージョン)などを確認する際にルーペは必要不可欠です・・・!
虫眼鏡と違って拡大する倍率が大きいので、ほんの少し焦点がズレただけで見ている物がボケてしまいますが、使いこなせれば制作するジュエリーの隅々まで点検し加工していくことが出来ます。
ルーペの倍率は使いどころによって様々ですが、基本的に私たちのアトリエでは10倍率のトリプレットレンズを使用したルーペで加工や検品を行っています。
ルーペを使用する際は、目から3~5cmほど離れた位置に近づけて、片目を瞑らずに両目を開いた状態で見ます。
片目を閉じない理由は諸説ありますが、主な理由は片目だけで見ると目が疲れやすくなってしまうからです。
見ている物がぼやけたりして見えづらい時は、ルーペは動かさずに物の方を近づけたり遠ざけたりして見えやすい位置に調整します。
ルーペの方を動かしてしまうと視界の範囲が狭まってしまうので、使う際にはルーペを動かさずに物を見るようにした方が良いのです。
私たちのアトリエでも、結婚指輪や婚約指輪を見にいらしてくださったお客様方皆さんが、ルーペの方を動かし焦点を合わせようとされますが、これはたぶん虫眼鏡を見るときの見方の影響なのでしょうね・・・。
そして、私たちは、上記のトリプレットレンズのルーペのほかにも加工時等ではヘッドルーペを使っています。
ヘッドルーペは頭にルーペを固定し使用出来ますので、従来のルーペと違い、物を拡大したまま両手で加工作業が行えるので、クラフトマンにとっては、とても心強い味方になってくれます。
結婚指輪や婚約指輪にしても、ジュエリーはすべて小さく細かいアイテムです。
それらを一からこだわりを持って丁寧に作るからには、普通の肉眼では見えないような部分まで見えるルーペは必須なものになります。
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